今年は6月からの猛暑、大阪地方の地震、西日本の豪雨、台風、連日の酷暑と想定外の天候が続いています。幼児や高齢者だけでなくすべての人々にとって耐えがたい厳しい夏になっています。子どもたちの夏休みと言えば涼を求めて高原や山に行ったり海やプールで泳いだり、夜になったら花火をやって楽しむのが定番でしたが、今年は熱中症のニュースが連日流れていて、「不要不急の外出は控えて下さい」との呼びかけがあり、家を出るのも命がけです。炎天下でのスポーツ大会やプール指導、夏祭りなどのイベントを見直す動きも出ています。命あってこその夏休みのお楽しみです。これから夏の風物詩・全国高校野球大会が甲子園球場で開かれ、熱戦が期待されますが、猛練習に耐えて出場することができた選手全員が憧れの甲子園球場で思い切ったプレーをできますように、そして今後は会場や開催時期などを早急に検討して、ずっと続けてほしいと心から願っています。私たちレッスン生も、無理せず注意してレッスンに通い、励みましょう。命あってのモノダネです。レッスン生は月に一度のレッスンを楽しみに通っていますが、くれぐれも無理をしないようにして下さい。
~NHKテレビ あの日あのときあの番組 ~
7月1日放映 『西城秀樹 歌声は熱く』
5月16日に63歳で亡くなった西城秀樹さん。16歳でデビューして以来、第一線を走り続け多くの人に愛された西城さんの足跡を辿った番組が放映されました。ゲストの野口五郎さんは同学年で歌手デビューは1年先輩ですが、公私ともに良きライバルであり親友だったと言います。時に弟のようであり、ある面では兄貴のような存在だったそうです。デビュー当時からの懐かしいVTRを一視聴者として楽しみにスタジオに足を運んだと言いながら、当時の初々しい姿を目にしてしばし絶句する場面がありました。現存する一番古い画像だという1974年の『レッツゴーヤング』では躍動感に溢れ、血潮みなぎるヒデキの映像が見られました。その年の第25回紅白歌合戦に『傷だらけのローラ』で初出場した時は山高帽・コート・アイマスクをまとった全身黒ずくめの衣装で圧倒的な存在感を示していました。1974年と言えば我が家の長男が3歳で、テレビに映るヒデキに夢中で、恰好を真似て“♪ローラ~、♪ローラ”と声を限りに歌っていたことを懐かしく思い出します。番組では野口五郎・西城秀樹が競演した1977年の『二人のビッグショー』を最初から最後まで流してくれたので、たっぷりと二人の世界を堪能できました。38歳当時で脂ののりきった元気いっぱいで仲の良さが伝わってくる二人の、25年前の番組でした。デビュー当時は情熱的で勢いはあったけど1本調子だった歌い方が、音合わせで歌っている野口さんの歌をずっと横で聴いていて良いところを自分も取り入れようと真剣だったというヒデキさん。常に相手を尊重しリスペクトしあう、それがライバルだと思うと五郎さんは話していました。ビートルズやローリングストーンズで音楽に目覚めたと言う二人が、ギターを抱えて歌う姿はカッコよくて青春が蘇りました。二度の脳梗塞を乗り越え、辛いリハビリに耐えられたのも生涯現役で歌っていたいという熱い思いからだったに違いありません。秀樹さんの依頼で五郎さんが作曲した『LOVE SONGを永遠に』を万感の思いで聴きました。世代を超えた人々の心に残る西城秀樹さん。あなたの歌は永遠に不滅です♪ (編集長)
平成30年も半年が過ぎ、後半に突入しました。そしてスター音楽学院も本日より新学期がスタートしました。新たな気持ちで新しい歌にチャレンジして、半年後には堂々と歌えるようになりましょう。レッスン曲を決めるとき、あなたはどのように選曲していますか?初めて聴いた時ピンときたから?歌詞に引き込まれたから?メロディーラインに心が奪われたから?歌っている歌手のファンだから?自分の音域に合っていて歌いやすいから?今の自分の心情にピッタリだから?今まで歌ったことのないジャンルに挑戦したいから?…色々な動機で決めている事でしょう。歌との出合いも人との出会いと同じく“一期一会”です。毎日生まれている数多くの歌の中から悩みに悩んで選んで決めたレッスン曲との時間を楽しみながら過ごせたら、半年後にはしっくり馴染む歌に仕上がることまちがいなし!12月に向かって“ゴー!”~それぞれの力でがんばりましょう♪♪
スター音楽学院 ♪サマーコンサート&コンテスト♪ 開かれる
6月10日、レッスンの成果を発表するコンサートが“ライブハウス新宿”において開かれました。今までと違うのは、審査員の先生方にレッスン生の歌を聴いていただいて、審査・評価をしていただくコンテストという形をとったということ、そしてレッスン生のほかに、今までレッスンを受けた方の中から希望者を募り、のどに覚えのある方7名の参加があったという事です。歌を愛する仲間として久しぶりに旧交を温めることができ、レッスンにいらっしゃらなくても各地でそれぞれが好きな歌を歌っていらっしゃる事が分かって、心強い思いがしました。本校を巣立った“歌を忘れないカナリアたち”が全国で歌い続けているのは本当に嬉しい限りです。サマーコンサートの審査員長には京都校の井上善日居先生、審査員に吉村クミ先生をお迎えして、第1部が開幕しました。本校OBの山本みどりさん・福沢雪子さん・伊藤章さん・関守幸男さん・立川光さん・久美かずえさん・八木才彦さんが懐かしい歌声を披露して下さいました。どなたも楽しそうに歌っている姿が印象的でした。そのあと現役の広野クラスの生徒が続き、第1部が終了。休憩のあとの第2部では広野裕二先生が審査員に加わり、吉村クラスの生徒の発表となりました。レッスン生の皆さんは1月からのレッスンの成果を聴き手に届けようと、レッスン中に受けた注意点を心の隅に置きながら歌いました。全員が緊張感の中でも“音を楽しむ”という心構えで歌っている様子が伝わってきました。審査を待つ間に、タリアセンレコードからオリジナルCDを発売したレッスン生仲間の井上雪子さんのショートリサイタル“井上雪子スペシャルコンサート”が開かれ、オリジナル曲などを聴かせていただきました。そしていよいよ審査員長の井上先生より今回のコンテストの講評と受賞者の発表がありました。歌唱賞は「♪のぞみ-希望-」の佐藤和江さんと「♪恋におちて-follinlove-」の澤田智美さん、グランプリには「♪時代」の南沢創さんが選ばれました。素晴らしい歌が心に響きました。惜しくも賞を逃した方も、生き生きと独自の世界を作って歌っていらっしゃいました。来期の発表会が楽しみになりました。皆さまお疲れ様でした。 (編集長)
明治元年に生まれ昭和33年に90歳でこの世を去った日本画の巨匠、横山大観の回顧展『生誕150年横山大観展』に行って来ました。昭和時代に描かれた富士山や桜など有名な作品を集めた横山大観展には何度か足を運んでいますが、今回は明治・大正・昭和の時代毎の作品がほぼ同じ数だけ展示された画期的な展覧会でした。明治時代の挑戦的な作品群が見られ、興味をそそられました。大気や光を、輪郭線を描かずに色をぼかすことで表現した朦朧体(もうろうたい)と呼ばれる作風のものや中国絵画をまねたもの、外遊先の景色のスケッチなど初めて目にする作品はどれも大成してからの作品とは趣が異なり新たな発見があり、とても楽しめました。圧巻は全長40メートルの日本一長い画巻「生々流転」。水墨で水・空気・風・雨、そして一日の時間の流れ、春夏秋冬…自然の循環が40メートルの巻物の中に表現されていてゆっくりと堪能できました。今月8日から7月22日まで京都国立近代美術館にて開催されているので京都校の方、機会がありましたら是非いらしてみて下さい。
いよいよサマーコンサートの日となりました。待ちに待った今日という日を、楽しんで歌ってみませんか~♪
東京校ではサマーコンサートが開催されます。みなさん落ち着いて楽しい歌が歌えるといいですね。
≪ 第2回 歌のワークショップ ≫ ~1泊2日の温泉合宿 IN 熱海~
<日時> 10月19日(金)~10月20日(土)
<集合> 10月19日 13:30 熱海駅集合
<解散> 10月20日 14:00 熱海駅解散
<会場> 熱海伊豆山研修センター (熱海市伊豆山研修1065-1)
<参加費> 29,500円(税込)
<研修内容>①歌のワークショップ…一人一人の歌を再チェッして
もらい、歌をワンランクアップするための授業です。
(講師:井上善日居)
②「表現力を倍増させる声帯コントロール法」…より豊か な表現力と魅力的な声の出し方のための、声帯コントロールの方法を学びます。 (講師:広野裕二)
③「新曲の攻略法と歌唱力強化のポイント」…新曲を誰より
も早く持ち歌にするための方法。 (講師:井上善日居)
<締切>6月26日(火) *詳細は事務局までお問い合わせ下さい。
新緑が目にやさしく映える5月になりました。ゴールデンウイークは故郷に帰ってお墓参りをした方や同窓会で久しぶりに竹馬の友に会って幼い頃の思い出話に花を咲かせた方、あるいは自宅で身辺整理をしていて懐かしい写真に見入り手が止まってしまった方、またコンサートに備えて歌のレッスンに励まれた方等、それぞれ充実した日々を過ごされたことでしょう。最近ふとした折に、過去の出来事と共に母が歌っていた童謡を思い出しています。歌が好きだった母は、私達兄妹が通っていた小学校のPTAコーラス部に入っていて、今で言うママ友と歌っていました。家事をしながら口ずさんでいた楽しそうな明るい歌声は今でもはっきり覚えています。兄妹もいつしかその歌を、覚えて皆で合唱した記憶もあります。今でも「みかんの花咲く丘」「ふるさと」「里の秋」「たきび」などを歌っていると無性に母に会いたくなります。郷愁を誘う童謡が誕生して今年で100年になりますが、日本人の心のオアシスである童謡は後世に歌い継がれていってほしいと願っています。
いよいよ来月はコンサートです。心残りのないように、実力を出し切って歌えるようがんばってくださいね。
スター音楽学院 ~♪サマーコンサート♪~ 開催
今年1月に開講した今期のレッスンですが、東京校では6月に集大成としてのコンサートが開かれます。今までは各期の最終月に“発表コンサート”として、練習の成果を発表していただいていましたが、今回は趣向を変えて審査員の先生方に審査をしていただく“サマーコンサート”を下記の通り行うことになりました。時間を確認の上、お間違えのないように会場までお越しください。ご家族・お友だちもぜひご一緒にお越しください。
≪日時≫6月10日(日) AM11:30~PM16:30
第1部
AM11:30~ 旧会員8名・広野先生のクラス
第2部
PM14:00~ 吉邑先生のクラス
第3部
PM15:30頃~ ショートリサイタル
PM16:00頃~ 審査結果発表・表彰式
PM17:00~ 懇親パーティー(自由参加)
≪会場≫ライブハウス新宿21世紀(新宿区西新宿7-13-5)
≪審査委員≫第1部・第2部 井上善日居先生(京都校講師)
第1部のみ 吉邑 クミ先生
第2部のみ 広野 裕二先生
≪主催≫スター音楽学院
≪後援≫ジョイサウンド・タリアセン
第1部には旧会員の8名が参加されます。そのあと広野クラスの歌唱があります。第2部の吉邑クラスの歌唱後、審査員による成績の協議があります。その時間にタリアセンレコードからCDデビューした井上雪子さんによる特別ショーがあります。その後、審査員による講評と成績発表、表彰式となります。17時からの懇親パーティーは自由参加ですが時間に余裕のある方は参加してみませんか?他のクラスの方とお話しできる良い機会です。体調を整えて当日をお迎え下さい。 (編集長)
ことしは例年より早く桜が開花し、お花見の準備が整わないうちに満開となり、多くの名所では散った後の葉桜を眺めながら桜まつりが行われていました。それでも開花情報を参考に、ことしは近郊の桜たちに出逢い、愛で、美しさに酔いしれてきました。都内で唯一走っている都電荒川線で行った趣のある王子・飛鳥山公園、駅から会場に辿りつくまでの人波に圧倒された代々木公園、桜並木の両側にびっしり敷き詰められたビニールシートの上で繰り広げられていた幸せそうな宴会が印象的だった上野公園、子育て真っ最中に住んでいたマンション前の大きく育った立派な松戸の桜たち、そして着陸する飛行機と桜吹雪のコラボレーションが見事だった現在の居住地近くの成田さくら山公園、先祖や両親が眠る霊園を彩る薄紅色の桜…日々変わりゆく桜を追いかけ、歩き回った二週間でした。これからは信州、東北、北陸そして北海道へと桜前線は北上しながら、各地で多くの人々を笑顔に、優しい気持ちにする特効薬を配り続けていくことでしょう。桜の歌を口ずさみながら、今なお心の中に咲いている桜たちに感謝です♪~今日はCDの表紙を飾る写真の撮影日。最高の笑顔で!!!
老境文学の快進撃、歌の世界でも?!
今年1月に発表された第158回芥川賞を63歳で受賞した若竹千佐子さんは芥川賞史上2番目の高齢受賞者です。受賞作「おらおらでひとりいぐも」は、昨秋河出書房新社主催の文芸賞を歴代最年長で受賞したデビュー作でした。夫を亡くした74歳の女性の孤独、老い、不安などを独特の岩手の方言で語り通すユーモア溢れる小説です。55歳でご主人を亡くした作者自身の実体験でもあり、青春小説の対極の“玄冬小説”を意識して書いたそうです。芥川賞の審査員からは「論理的な言葉が方言と相まって魅力的。全体が若々しく明るい」との講評があり、受賞後同世代の共感を得て出版4ヶ月で50万部の大ヒット中です。若竹さんは「まだまだ高みを目指します!」と意欲的で元気いっぱい。力強い限りです。「戦いすんで日が暮れて」等の著者・佐藤愛子さん(94)がやけくその力で書いたというエッセー「九十歳。何がめでたい」はおかしみと爽快さで多くの人に読まれて、現在125万部。2月からは月刊誌で連載を始めるほど意気軒昂。また、数々の病を乗り越えながら昨年12月に小説「いのち」を刊行した95歳の瀬戸内寂聴さんは人生で初めての句集「ひとり」で星野立子賞を受賞。その授賞式で更なる句作への意欲を示しました。“独りとはかくもすがしき雪こんこん”という句からも、人生を達観し、謳歌している様子がうかがえます。本が売れにくくなっている不況の出版界で快進撃を続けている3人の作家たち。先行き真っ暗な気分で過ごしている一人暮らしの人々に元気と希望を与えている先達の後を追いかけて、日常の中にあるささやかな幸せを感じ取り、ユーモアを忘れずに生きていきたいと思いました。「おらおらでひとりいぐも」のつき抜けた世界観からは勇気をもらえます。ぜひ読んでみて下さい。そして文学界の快進撃を歌謡界にも広げましょう。秋元順子さんに続く熟年歌手の出現で、歌謡界でも老境歌謡を目指しましょう。我こそはと思う方、チャレンジしてみませんか♪ (編集長)
韓国・平昌(ピョンチャン)での冬季五輪が開幕しました。このスポーツの祭典に向けて努力を重ねてきた選手たちの姿が連日報道されてきました。それぞれの競技で競い合い勝ち抜いて日本代表に選ばれた選手たちには、日頃の練習の成果を本番でミスなく発揮してほしいと祈るばかりです。練習ではあれだけの力があるのに本番では存分に発揮できない人、本命視された人の影に隠れた存在だったのに好成績をあげて表彰台に上がれる人…そんな光景を今まで数多く見てきました。“練習は嘘をつかない”という言葉がありますが、どんなに練習を積んでも当日の本人の体調、競い合う選手の成績、気温・湿度・風向きなどの自然事象によって、成績は大いに左右されます。それらが全て有利に働いた結果がメダルに結び付くのです。メダルが取れない場合でも、選手にバッシングを浴びせたり非難したりせず、これまでの努力をたたえてねぎらってあげたいものです。オリンピックのような舞台とは比べるのもおこがましい、ささやかな人生の舞台での本番に弱い者の、心の声です。
<インタビューコーナー>
スター音楽学院 新認定講師 小山さん・中沢さん(長野県在住 認定講師 白井先生門下生)
本校では地方でのカラオケの普及・発展を願い、東京・京都でのカラオケレッスンと並行して、15年前より認定講師の養成に力を入れてきました。その結果、日本各地からの受講生が通学・通信コースで真剣に学び、現在262名の認定講師が各地域で活躍しています。昨年11月に箱根で開かれた合宿にも遠く台湾、北海道などから参加された認定講師の方が指導方法などの勉強を熱心にされていた姿が印象的でした。その中のお一人、長野県在住の白井さんの愛弟子・小山さんと中沢さんが、今回認定講師の資格を取得されたということを知りお二人からお話を伺いました。小山さんは長野県の上田や小諸に近い東御(とうみ)市に在住、特に歌が好きということもなく、でも嫌いでもなく関心はあったので15年程前に友人に勧められるまま、歌の世界に入りました。皆さんと一緒に歌うことが楽しくなり、そんな中で白井先生の教室に通うようになり、認定講師コースを知りました。自分が教えるということではなく自分のために勉強したいと思い、通信コースを受けました。知らなかったことがいろいろわかり、資格を生かすことができるかどうかは分かりませんが自分が歌っていくために役に立っています。これからも、チャンスーのような歌を歌って楽しんでいきたい、と話して下さいました。もうお一人の中沢さんは、数年前、バス旅行の車中で、穏やかで感じのいい声で上手に歌っている人の歌声を耳にして、自分もあんな風に気持ちよく歌えたらいいなと思い、歌を習うようになりました。歌について知らないことが多く、もっと勉強したいと思い通信コースを始めました。途中で辛い時もあり、勉強が苦しくなりましたが無事乗り切って、今はのんびりと友人と歌を楽しんでいます。人の歌を聴くのが楽しくて、これからも人に教えるというより、自分のために声を出していきたいです、とおっしゃっていました。お二人に共通しているのは、シニアと言われる今もお仕事を続けていらっしゃるということ。これからもお仕事と歌をずっと続けてほしいと思います♪ (編集長)