FC2ブログ

スター音楽学院ー歌のwebマガジンー

スター音楽学院の最新情報満載!

今年のノーベル文学賞に、シンガーソングライターのボブ・ディランさんが選ばれたというニュースに世界中の人々が驚きました。作家ではなく、反戦などを訴えてきたミュージシャンの紡ぎ出した言葉と音楽に、ノーベル文学賞の選考委員が評価を与えたという事実に『音楽の持つ力』を再認識し、感動しました。1663年の『♪風に吹かれて』以来、反戦を歌い、プロテストソング(抵抗の歌)と言われている歌は、シンガーソングライターの草分け的存在として多くの若者たちに影響を与え続けてきました。1960年から70年代、そのメッセージを世界が共有し、音楽を通して世界はつながりました。「歌詞は人々が歌い、反復されて力を持つ」と加藤登紀子さんは言い、吉田拓郎さんは「彼が居たから今日があるような気もする。多くのことがそこから始まったと思う」と語っています。「ノーベル賞の知らせに言葉を失った」と15日後に受賞の喜びを語ったボブ・ディランさんが、これからも音楽を愛する人々へ熱いメッセージを発信し続けてくれることを信じて、音楽に光を当ててくれた今回の選考委員の勇気ある選択に喝采を贈ります。「音楽っていいものですね~♪」

インタビューコーナー 
自らの作詞でオリジナルCDをリリースした渋谷忠雄さん
p-shibuya.jpg

本校の東京校では各期の最終月に発表コンサートを行っていますが、毎回、舞台で背筋を伸ばし朗々と伸びやかな高音を響かせ、心に染み入る歌を聴かせてくださる渋谷忠雄さんが、初のオリジナルCDを出されたということなのでお話を伺いました。渋谷さんは本校生として17年間、講師の広野先生の生徒として一貫してレッスンを受け続けています。国立公園の出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)で知られる山形県、月山のふもとの鶴岡市に生まれました。これ以上奥が無いという山奥の豊かな自然に囲まれた地域で育った渋谷さんですが、近所でお祝いごとがあると頼まれて祝い唄を歌っていたというおじい様やお父様の血を受け継ぎ、幼少の頃から歌が好きで歌っていたそうです。都会と違って人目を気にせず大声を出して歌える環境で伸び伸びと育ったからこそ、喉が強くて良い声が出るのだと、お話を聞いて納得しました。親戚の会社で働くために上京し、昼は仕事、夜は夜学に通う青春時代、好きだった歌の世界への憧れが首をもたげ、歌謡教室に入り歌手を夢見たときもありました。でも家庭の事情で歌手の道を断念し、学校を卒業し、懸命に働きました。それから月日が経ち、子育ても一段落した時、ラジオから流れてきた本校の案内に心が動き、若き日の歌への想いが蘇り、「どんな学校かな?」と興味を持ち、数十年ぶりに歌と向き合う決心をしたのです。当時の同級生には個性的で魅力あふれる方が多く、刺激を受けて楽しい日々だったようです。「81歳という年齢を考え、集大成として自分を育んでくれた故郷への想いを詩にして、尊敬する広野先生に作曲をお願いしてオリジナルCDを作りました。兄弟・子供・孫・甥や姪など総勢40名が集まる故郷で、『♪出羽三山』を披露するのが楽しみです」と語る渋谷さん。力強い話しぶりからは技術者として“生涯現役”を貫き通す覚悟も窺えます。愛する土地でご親族に囲まれて歌う幸せ一杯の渋谷さんの笑顔が目に浮かびます。いつまでも昭和の雰囲気の漂う温かい歌を歌い続けてくださいね。 (編集長)